ヤマノイモ属の中で最も多く、里山で普通に見られる。
ヤマノイモと違い、根は苦味が強く、アルカロイドを含み食べられない。昔は灰汁で煮て水に晒し、食用としたこともあるという。
葉は互生し、長さ5〜10p、幅も同長からやや狭い程度の円心形〜三角状心形で、先がとがる。雌雄異株。花は淡緑色で、垂れ下がった花序に淡緑色の花が多数つく。雄花は花被片6個で、雄しべも6個。雌花は咲き始めから大きな子房に3個の翼があり、果実になっても残る。果実は3室分かれ、1室に薄い種子が2個ずつ重なって入り、熟すと上部が3裂し、種子が風に舞う。種子は楕円形で、種子の薄膜の翼は片側だけにつく。
ヤマノイモはよく似ているが、葉の幅が狭く、雄花は白く、あまり開かず、雌花の子房は小さい。果実の翼が円形に近い。
ヒメドコロはオニドコロの葉の細いものや
タチドコロに類似し、雌花序、雄花序とも細く、垂れ下がり、花被片が平開して、やや反り返る。
タチドコロの葉の縁には細かい波状の鋸歯があり、花が黄緑色〜淡橙色。
カエデドコロは葉が卵心形で掌状に5〜7分裂し、裂片は丸く、花が鮮やかな黄色。
キクバドコロも葉が掌状に分裂し、裂片の先が尖り、花が黄緑色。