オオイヌホオズキ  大犬酸漿
[英名] divine nightshade
[学名] Solanum nigrescens Mart. et Gal.
ナス科 Solanaceae  ナス属
三河の野草
オオイヌホオズキ花序
オオイヌホオズキ花序2
オオイヌホオズキ2個の散形花序
オオイヌホオズキの花
オオイヌホオズキの花2
オオイヌホオズキ花冠
オオイヌホオズキの果実
オオイヌホオズキ茎
オオイヌホオズキ
オオイヌホオズキ雄しべ雌しべ
オオイヌホオズキ種子と球状顆粒
オオイヌホオズキ葉表
 日本には広く帰化しているようである。茎はときにやや暗紫色を帯び、稜があり、曲がった小さな刺がある。茎の基部は這い、先が立ち上がる。あまり立ち上がらず、長く這っていることも多い。葉は深く切れ込まず、浅い波状の鋸歯があることが多い。葉縁や葉裏には屈毛があり、脈上に屈毛が多い。花は短い総状花序につき、花数が少ないと花がほぼ散状につき、多いと離れてつき総状になることが多い。ただし例外が多い。花はやや大きく、白色〜淡紫色、淡紫色になることも多い。花冠の切れ込みの深さは変化するが浅いことが多く、裂片は細く、やや縮れぎみなものもよく見られる。花柱や葯が他のイヌホオズキ類より長い。果実は熟す直前まで緑色のままで、やや光沢があり、フケ状班紋は少なく、完熟すると黒色になるが光沢はやや弱いときがあり、光沢がほとんどないものも見られる。果実中の種子はやや小さく、淡褐色。球状顆粒を4個以上もつ。
 次表に実測値を示した。同じ南アメリカ原産で合衆国西海岸やオーストラリアの東海岸などに帰化しているSolanum furcatum(South American black nightshade , forked nightshade)も花が大きく、球状顆粒をもつため、比較した。
Solanum nigrescens
オオイヌホオズキ
神奈川県植物誌
Solanum furcatum
CDFAデータシート
実測値
オオイヌホオズキ
花序の花 個 5〜8 3〜8
花径 o 8〜12 15〜25 7〜15.5
花柱 o 4〜6 3.3〜4.7
葯  o 2〜3 2.3〜3.3 2.2〜3.8
果実光沢 やや鈍 やや鈍
果径 o 7〜10 6〜9 5〜10
種子数 個 60〜120 69〜110
種子長 o 1〜1.3 約2 1.1〜1.5
球状顆粒 個 4〜10 10以上 5〜12
 種子数は果径7o以上の数値を示した。
 CDFAの参照にあるMalezas de Mexico (on-line resource)によると葯の長さが2〜4o、種子長が1〜1.5oであり、これには合致する。
 種子が2oもなく、オオイヌホオズキに間違いないと思われるが、花序が大きい時に2つの明瞭な散状花序をもつものが稀にあった。これはSolanum furcatum の特徴である。
 この他に花が大きくオオイヌホオズキ似ているが、球状顆粒が0〜4個しかないものがあった。これがSolanum douglasii であろうということが判り、ダグラスイヌホオズキと呼ぶことにした。データはイヌホオズキ類の比較表にまとめた。
 イヌホオズキは花冠の切れ込みが浅く、裂片の幅が広い。また、果実に光沢がなく、球状顆粒を含まない。種子が大きく長さ約2oある。
 アメリカイヌホオズキは果実がオオイヌホオズキ似ている。花序の花数が普通、5個以下で、花が小さく、花柱や葯も短い。種子の色も薄い。
 テリミノイヌホオズキは果実が早くから黒紫色になり、光沢が強い。種子が小さく、球状顆粒が0〜5個。2型確認されており、テリミノイヌホオズキ(垂れ実型)テリミノイヌホオズキ(カンザシイヌホオズキ型)がある。
[花期] 7〜10月
[草丈] 30〜80cm
[生活型] 1年草又は多年草
[生育場所] 田の畔、草地、湿った場所
[分布] 帰化種  南アメリカ原産
[撮影] 幡豆町  07.9.22
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