1929年に岡山県ではじめて見出され、現在では日本全土に帰化し、今ではオナモミ属の中で最も普通に見られる。茎は赤味を帯びることが多く、下向きの短い刺が生える。葉は3〜5に浅〜中裂し、縁に浅い鋸歯がある。痩果は長さ18〜25mmで、先端には2本の鋭い嘴があり、先が鉤状に曲がった刺が表面全体に生える。刺の長さは3〜6mm。痩果の表面(刺、嘴を含む。)には細毛と腺毛(写真の白点)が散生し、鱗片毛が稀に混じる。痩果がやや大きく、刺がやや密につくような、イガオナモミとの中間的なものも見られる。(右列の上から2番目の写真)
イガオナモミは葉が3〜5浅裂して鋸歯が細かく、痩果も大きく(17〜30mm)、刺が密生し、鱗片毛や腺毛が多い。在来種のオナモミは痩果が長さ8〜14mmと小さく、刺がまばらで、刺の長さも1〜2mmと短い。オナモミは愛知県の絶滅危惧TB類に指定され、三河地方では確認されていない。