明治初期に渡来し、庭木や公園などに植栽されている。海岸でも逸出したものが見られる。
幹は灰褐色、粒状の皮目がある。葉は対生し、長さ6〜12cmの卵形で、先がしだいに細くなって尖り、基部は円く、全縁。葉はやや薄い革質で、陽に透かして裏側から見ると明瞭に葉脈が見える。表裏の両面とも無毛、腺点がある。長さ10〜20pの大型の円錐花序に白色の小さい花を多数つける。花冠は長さ3〜4oの筒状で、先が4裂し、筒部と裂片とはほぼ同長。裂片の先はとがり、平開・反曲する。雄しべは2個で、花冠から長く突き出し、真ん中の花柱も花冠から出る。果実はほぼ球形〜楕円状球形、秋から冬にかけて藍黒色に熟す。果実の中の海綿体は緑白色で、つぶしても紫色に染まらず、種子を覆っている淡色の薄皮がやや硬くしっかりしている。種子は黒褐色、表面に深いしわがある。
類似の在来種である
ネズミモチはやや葉が小さく、葉質も厚い。花序が小さく、花は花冠から雄しべが少し出るだけである。果実は楕円状であり、海綿体が黒紫色で、つぶすと紫色に染まる。また、種子にほとんどしわがなく、細長く褐色。
海岸に生える
オオバイボタは葉の変異が多く、葉がよく似ているときもあるが、花が異なる。花序が小さく、花冠が長く、筒部が裂片の約2倍もある。また、果実はほぼ球形で、やや光沢があり、種子のしわが浅い。