現在では世界中に広く帰化し、日本に入ってきたのは明治時代といわれている。葉は裂け方が深浅いろいろ変化する。頭花は直径2〜3.3(5)cm、黄色の舌状花が多数つく。総苞外片は長さ5〜8mmで、普通、90度以上に裏向き、下向きに曲がる。総苞内片は痩果が完熟するまで曲がらず直立して先がとがり、緑色が濃い。痩果は灰褐色〜オリーブブラウン、先端部に多数の刺状突起がある。
在来のタンポポと花で見分ける方法はセイヨウタンポポの頭花の総苞外片が開出〜反り返って白っぽく見え、総苞内片の緑色が濃く、遠くから総苞が黒っぽく見えることである。カントウタンポポや東海地方を分布域とする
トウカイタンポポでは総苞外片及び内片の先に角状突起があるが、セイヨウタンポポにはない。また、種子はセイヨウタンポポの方が色がやや濃く、冠毛の柄が普通、長いこと。
日本の在来のタンポポとは違い、セイヨウタンポポは3倍体で、単為生殖することが大きな違いである。外国のタンポポは単為生殖するのが普通であり、日本の在来種は有性生殖の2倍体であり特殊である。最近では純粋なセイヨウタンポポは少なく、在来のタンポポとの交雑種が多いことが確認されている。カントウタンポポとの交雑種は総苞片の先にこぶ状の突起がある場合があったということである。外観がセイヨウタンポポであるものを都市部を含めて数ケ所で調査してみたが、折れ曲がった総苞外片の先の裏側(表面)に赤紫色の小さなこぶ状の突起が大きさは違ってもすべてあった。これはもともとあるように思える。
痩果が小さくて赤いものは、ヨーロッパ原産の帰化種である
アカミタンポポである。花が白いのは関西以西に多い、
シロバナタンポポ。これらが混在していることもある。