低地の湿った場所で、普通に見られる。ウロコゴケ目、ツキヌキ属の苔類であり、ゼニゴケなどのような葉状体でなく、茎や葉がある。茎は腹面から分岐(ムチゴケ型分岐)し、側面からの分岐(ヤスデゴケ型分岐)は稀であり、葉は倒瓦状に重なってつく。葉は白緑色、長さ0.7〜1.3mmの舌形、鋭頭〜鈍頭の先端に2歯がある。腹葉は幅が茎径の約2倍、2深裂し、裂片がさらに2裂することが多い。仮根は腹葉の基部から出る。葉身細胞は方形〜六角形、細胞壁はやや厚く、トリゴンがなく、表面に著しい点状ベルカがある。油体は3〜5(個/細胞)、ブドウ房状の長楕円形。雌雄同株。花被はなく、雌花序をとりまく小袋状体(マルスピウム)が端腹枝の基部につき、受精後に大きく発達し、マルスピウムの基部に仮根が密生する。マルスピウムが発達するのがツキヌキゴケ属の特徴である。凾ヘ楕円形、螺旋状に裂ける。
ツキヌキゴケは亜高山帯以上に分布し、葉先が円頭。
チャボホラゴケモドキは小形、油体が微粒の集合からなる球形〜米粒形。