きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 ササクレシロオニタケ  逆皮(ささくれ)白鬼茸
中 国 名 卷鳞鹅膏 juan lin e gao
学  名 Amanita eijii Zhu L. Yang
Amanita cokeri (Gilb. et Kuhn.) Gilb. f. roseotincta Nagasawa et Hongo
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 テングタケ科  Amanitaceae  テングタケ属
 北アメリカ産のAmanita cokeriの品種とされていたが、別種として分類されるようになった(2002年)。
 傘は幅6~13㎝、饅頭形~扁平形、ときに、凹面形、乾き又は弱粘性、帯白色~汚白色、古くなると傘全体がピンク色~褐色を帯びる。傘の上に残った外被膜の残片は高さ1~3.5㎜のピラミッド状~類ピラミッド状~類円錐状、汚白色~帯ピンク色~帯褐色、ランダムにつく。傘の縁は平滑、内被膜の残片がつく。ひだは離生し、やや密につき、白色~クリーム色、傷つくとピンク色を帯びる。柄は長さ5~13㎝、幅1~2㎝、ほぼ円筒形~わずかに先細、基部のバルブ(球状部分)は棍棒形~片側が膨れた形~類紡錘形、長さ3~5㎝、幅1~2.5㎝。バルブの上部と柄の下部には普通、明瞭に下屈したささくれ状の帯ピンク色~帯褐色の小鱗片があり、不規則又は不完全な同心円状につく。つばはほぼ頂端につき、白色、永存性。肉は白色、切断するとピンク色を帯びる。胞子は長さ(8.5) 9.0 ~11.0 (13.0)µm、幅(6.5)7.0~8.0(8.5)µm、広惰円形~惰円形、アミロイド。坦子器の基部にクランプがある。
 Amanita cokeri は傘が白色、傘上の外被膜の残片が白色~帯褐色、子実層の実質が白色である。傘上皮層がより強くゼラチン化しており、胞子が長さ11~14µm、幅6~9 μµmと大きい。
  シロオニタケは全体が白色。傘は直径9~20㎝の半球形~饅頭形~皿状、大きい錐状の疣を多数つけ、傘の縁に内披膜の残片が垂れ下がる。疣は脱落しやすい。柄は長さ15~22㎝、幅1~2.5㎝、逆棍棒状、細かい鱗片に覆われ、著しく膨らんだ基部に錐状の疣が多数環状に付着する。つばは早落性。ひだは密につき、白色、縁は粉状になる。肉は無味、無臭、乾くと不快臭がある。胞子は無色、平滑、長さ8~10.5µm、幅6~7.5µmの広楕円形~類球形。
 シロオニタケモドキは傘の色がクリーム色~淡黄土色、傘に帯黄褐色の刺状突起がある。つばは永存性。
 コシロオノタケは全体に白色、小型。傘は直径4~6㎝、疣は先端が灰色~褐色を帯びることがあり、脱落しにくい。
ササクレシロオニタケ
ササクレシロオニタケ2
ササクレシロオニタケ3
発生時期 夏~秋
大 き さ 大型、直径6~13㎝
栄養摂取 菌根菌
発生場所 樹林下(アカマツ、コナラ、シイ、カシ、ブナ、クリ) 
分  布 日本、朝鮮、中国、台湾
食  毒 有毒
撮  影 浜松市 16.10.4
ササクレシロオニタケ傘2
ササクレシロオニタケ傘
ササクレシロオニタケひだ
ササクレシロオニタケ柄
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