きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 クロチチダマシ  黒乳騙
中 国 名 宽褶黑乳菇 khan zhe hei ru gu
英  名 Gerard's milky , Gerard's milky cap , Gerard's milk cap
学  名 Lactarius gerardii Pk.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ベニタケ目 (Russulales)
科  属 ベニタケ科  Russulaceae  カラハツタケ属
 6~9月頃に広葉落葉樹林、針葉樹林の地上に散生~群生する。傘は直径3~10.5㎝、小さい丘がある饅頭形~扁平~窪んだ扁平、縁がホタテガイの縁のように波打ち、(暗褐色~)黄褐色~灰褐色、ときに金褐色に退色し、乾き、ビロード状、凸凹と細かいしわがある。傘は新鮮なときにビロード状であるが、成熟した傘はろう質(ワックス状)であり、指で触ったときにビロード状やスエード状の感触は無く、つるつるやすべすべである。これに対し、クロチチタケはビロード状である。ひだは直生~垂生、成熟すると極めて疎、幅が広く、白色~淡クリーム色。柄は長さ3~8㎝、幅0.8~2.5㎝、髄状~中空、しばしば先で扇風機;のようになり、傘と同色、ビロード状。肉は硬く、質が薄く、15%KOHにより黄色に変色し、乳液は白色で変色しない。温和味、やや辛味があり、無臭。傘表面はKOHで変色しない。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ7~105µm、幅7.5~9µmの類球形~広惰円形、アミロイド、高さ0.5~0.8µmの幅広隆起の完全網目とアミロイドの疣で覆われる。縁シスチジアは無いか、わずかに突き出る棍棒形のものが散在する。側シスチジアは不明瞭、円筒状。傘上表皮層は毛状短細胞被、末端細胞は長く、シスチジア様、KOH中で褐色。
 クロチチタケLactarius lignyotus Fr. var. lignyotus 晩夏~秋に針葉樹林の枯木近くの地上に発生する。傘は直径2~10㎝、中央に突起のある饅頭形~扁平~浅杯形、乾き、細かなビロード状、しばしば、表面に凸凹としわがある。傘色は幼時、ほぼ黒色に近く、古くなると、褐色になり、縁はときに隆起状になる。ひだは直生~離生、やや密~やや疎、白色~帯白色、古くなるまで白っぽく、乳液が乾き、胞子が熟すと帯ピンク色~帯橙色になり、ときに縁が褐色を帯びることもある。普通、傷つくとゆっくり赤色~ピンク色になり、ときに変色しにこともある。柄は長さ4~12㎝、幅1.5㎝以下、ほぼ上下同径、乾き、傘と同色、基部は白色、しばしば頂部に小さな肋がある。肉は白色、普通、傷つくとゆっくりピンク色になり(特に柄の基部)、ときに非常にゆっくりであったり、変色しないこともあり、乳液は白色、乾くとしばしばピンク色となり、時間が経つと褐色になる。無味無臭。傘表面はKOHで変色しない。胞子紋は乳白色~橙黄色。胞子は長さ8~10µmの球形~広惰円形、表面の付属物は高さ1~2µmのアミロイドの刺と不完全網目がある。縁と側シスチジアは散在~豊富であるが
 フチドリクロチチタケLactarius lignyotus Fr. var. marginatus (A.H. Sm. et Hesler) Hesler et A.H. Sm.はクロチチタケのひだの縁が褐色を帯びるもの。
クロチチダマシ
クロチチダマシ2
発生時期 夏~秋
大 き さ 中型、直径3~10.5㎝
栄養摂取 菌根菌
発生場所 広葉落葉樹林、針葉樹林の地上
分  布 日本、中国、北アメrカ
食  毒 不明
撮  影 新城市 15.9.13
クロチチダマシ傘
クロチチダマシひだ
クロチチダマシ柄
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