別　　名	ウスハダカラチチタケ
中 国 名	波盖浅褐乳菇 bo gai qian he ru gu
英　　名	wide-gill lactarius
学　　名	Lactarius subplinthogalus Coker
分　　類	坦子菌門　ハラタケ亜門　ハラタケ綱　ベニタケ目 （Russulales）
科　　属	ベニタケ科　 Russulaceae 　カラハツタケ属

　従来、ベニタケ科はベニタケ属 Russula とチチタケ属 Lactarius であったが、最近の分子系統解析研究により、ベニタケ属 Russula、カラハツタケ属 Lactarius、チチタケ属 Lactifluus、マルチフルカ属Multifurcaに細分化された。
　夏～秋、広葉樹(ブナ科)、アカマツ混成林下に単生、散生、群生する。傘は直径3～10㎝、饅頭形～中央が窪む扁平～浅皿形ときに中丘状、粘性はなく、平滑又は多少しわがあり、無毛～微細なベルベット状、帯白色～黄色を帯びたバフ色(くすんだキツネ色～肌色)、やがて、淡褐色～灰褐色になる。放射状の小しわがあり、辺縁に溝線がある。柄は長さ2.5～7(8)㎝、幅0.5～1.5㎝、上下同径～下部が細くなり、中空～髄状(～中実）、乾き、傘と同色～淡色、平滑～微粉状。ひだはきわめて疎（縁で1～3㎜の間隔）につき、直生～垂生、傘と同色～帯淡黄色、傷がつくと乳白色の汁を出し、傷は橙赤色の変わる。肉は柔らかく、脆く、汚白色、傷がつくと乳白色の汁が出て、傷は橙赤色に変色する。味は刺激があり（ときに温和、とくに古いもの）、無臭。胞子紋は白色(クリーム色又はバフ色)。胞子は無色、長さ6～9(9.5)µm、幅7～8µmの類球形、肋状に隆起がある網目がある。隆起は高さ1.5～2.5µm。縁シスチジアは長さ24～54µm、幅6～14µm、棍棒形～紡錘形、先端伸長多）。側シスチジアは同形、同大（アメリカのものは側シスチジアが無く、縁シスチジアは類円柱形、長さ約35µm、幅約5µm）。