ムラサキイヌホオズキはアメリカイヌホオズキとは別種であり、南アメリカ原産又は南アフリカ原産ともいわれる。葉がやや大きいが、ムラサキイヌホオズキと思われるものを確認した。
茎は紫色を帯び、よく基部で分枝し、斜上し、あまり高くならない。全体の外観は
イヌホオズキやアメリカイヌホオズキに似ている。日当たりのよい場所に多い小型の株の葉は葉身の長さ3〜5.5p、幅1.5〜3.5p、葉柄長さ1〜3pと小さい。湿気が多い場所や、畑の中では全体に大きく、大きい葉は長さ9p、幅5.5p、葉柄の長さが5pあった。上部の葉まで幅が広く、葉の切れ込みがイヌホオズキや
アメリカイヌホオズキの波状の切れ込みよりやや深いものから、アメリカイヌホオズキに近いものまである。花は小さく淡紫色を帯びたものがほとんどのため、アメリカイヌホオズキに似ている。しかし、花の大きさは株によって全く違い、大きい花ばかりの株もあった。葉が大きい株は花も大きい。果実はあまり熟したものがなく、アメリカイヌホオズキに熟し方も似ている。しかし、果実は明らかに大きく、フケ状班紋がやや多く、光沢がある。果実中の種子数は100個を超えることがなく、アメリカイヌホオズキより少なく、種子がやや大きい。球状顆粒は2〜6個あり、5、6個のものが多いが、少ないものもある。同じ花序の果実は球状顆粒の数も似ているため、少しの果実を調べただけではテリミノイヌホオズキかアメリカイヌホオズキのどちらかの球状顆粒数になる可能性が高く、見つけにくいものだと思われる。花序につく花数は4〜5個が多く、アメリカイヌホオズキに近いが、1個のものは見つからなかった。球状顆粒数と花序につく花数がアメリカイヌホオズキにはあてはまらない。テリミノイヌホオズキにも球状顆粒数があてはまらない。
他のイヌホオズキ類との比較は
イヌホオズキ類の比較表にまとめた。